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地震動からの避難

建物の倒壊や家具・什器類の転倒など「地震動による危機」から命を守る

■巨大地震発生すると発生と同時に命に関わる「地震動による危機」が突然襲ってくることを知っていますか。 地震の際にどこにいるかによりますが地震による揺れや振動により傍の什器や家具が転倒したてきたり建物その物が 倒壊して下敷きになるなど命に関わる危機が突然襲ってくる。
■建物倒壊被害記録が明確に残っている過去の巨大地震では阪神・淡路大震災があげられるが、この地震では昭和56年5月 以前に建てられた既存不適格建物(昭和56年の「新耐震基準」以前の基準で建てられた建物)が集中的に倒壊し、多くの圧死者を 出している。阪神・淡路大震災に関して平成7年の警察白書によると「家屋、家具類の転倒による圧迫死と思われるもの」が 死因の88%を占めていたことは見落としてはいけないことである。
■地震動から命を守る基本的対策は次の2つで、この対策を行うことで震度7クラスの地震での死者を大幅に減少させることができる。 この中で「家具・什器類の転倒防止対策」は比較的簡単にできが、「耐震診断」や「耐震化工事」は費用がかかることもあり、また 高齢者所帯の増加なども原因となり行政の計画とおりには進んでいないのが現状だ。

【表31-1】地震動から命を守る基本的対策
基本的対策 具体的実施事項
①既存不適格建物の「耐震診断」と「耐震化工事」

①新耐震基準で建てられた建物かの確認
  ★日本建築防災協会の 「誰でもできるわが家の耐震診断」
   参考にすると良い。
②もし既存不適格建物なら自治体の行政の窓口で耐震化の相談し耐震化
  工事の補助金や耐震診断や耐震工事業者の情報を得ると良い。
③耐震化に関しての全体が流れが理解できたらまず耐震診断を行う。
  次に耐震診断結果を基に耐震工事の見積をとり工事費の規模を把握し
  予算を確保して耐震化工事行うことになる。
④本ホームページでも耐震診断や耐震工事に関する詳細をしているので、詳細は「こちら」をご覧下さい。 ⑤やむを得ず耐震が不十分な建物に住む場合は2階部分に寝室を設けると万が一倒壊しても救助される確立が向上する。 (1階部分は2階の重みで押しつぶされるが、2階部分は押しつぶされた1階部分の上で原形を維持している実例がある)

②家具・什器類の「転倒防止対策」

①家の中の家具や大型電気品の耐震補強を行う。具体的転倒防止方法は本ホームページの 「ここ」を参考にすると良い。
②寝室には大きな家具を極力置かない。


■次の表は地震発生から揺れが収まるまでの地震動による危機から逃れる「とるべき行動」と「普段の対策」を「巨大地震避難マニュアル」として時系列で まとめたものであるが読者がいざと言うときのために参考にして頂ければ幸いです。
★印刷する場合は「巨大地震避難マニュアル」を一括ダウンロード(次のボタンを押せばダウンロードできる)して、必要部分を印刷すると 鮮明な資料が印刷できます。


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出典・引用・参考資料

【参考文献】
 ・防災士教本(平成28年7月1日第2版)P-168
・平成7年の警察白書
・東京都発行 平成29年3月「東京都耐震改修促進計画」

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