トップページ >地震火災からの避難

地震火災からの避難

切迫する「地震火災による危機」から命を守る

■巨大地震発生しゆれが収まると同時に命に関わる「地震火災による危機」が突然襲ってくることを知っていますか。 地震の際に揺れがおさまったとき特に建物の中にいると地震による火災の発生にまず気を付けなければならない。 たとえば自宅にいる場合で冬季では暖房器具を多用することから電気ヒータ、ガス・石油ストーブなどの発熱器具が転倒したり、落下物が 発熱器具に覆いかぶさることにより発火点となり火災が起きる可能性がある。
■巨大地震の際に特に大都市では自宅から出火するケースが同時多発で発生する。(大正の関東大震災では当時の東京市だけでも地震後134ヵ所 から出火して、初期消火で鎮火したのが57ヶ所で残した 77ヶ所が延焼火災となっている)このような状況では消防署の消火能力を はるかに超えることと、仮に出動できたとしても消火用水が確保できない可能性も十分ある。つまり普段なら10分弱で消防隊が来て消火活動 してくれるが、巨大地震の直後は消防隊はあてに出来ないと言うことを前提にして行動しなければならない。
■このようなことから自宅出火したらまずは全力で初期消火を自力でやらなければならないが、消火不可能と判断したら直ちに避難行動に 切り替える判断が必要だ。

【表32-1】地震火災から命を守る基本的対策
基本的対策 具体的実施事項
①発熱機器利用上の注意点

①電気・石油ストーブは可燃物が落下しない場所に設置するすると共に地震を感知して自動停止する機種を選択する。
②熱帯魚用ヒータは空焚き時も周りのものに着火しない温度(400℃以下)に制御できる電気用品安全法に則った ヒーターを利用する。
③その他電気器具の破損や転倒での火災を防止するため感震ブレーカーを設置する。(ブレーカが地震の震動で自動的に 切れ電気ストーブ等の電源が切れるが反面、夜間は家の中が停電状態になるので地震を感知して点灯するライトを 要所に設置すると良い)

②初期消火用品の備付け

①キッチンや玄関に消火器を設置(2本程度)
②風呂の浴槽の水はを常にはっておき万が一の消火用水や煮沸して飲料水にする。(風呂桶の水は防災用品と考える)

③緊急脱出用品の備付け

①屋外に避難する際に地震で開かなくなった扉をこじ開けたり家具等の下敷きになった者を救助するため玄関付近に バールや大ハンマー等の緊急脱出用品を備付けする。


■次の表は地震の揺れが収まるり地震火災から逃れる「とるべき行動」と「普段の対策」を「巨大地震避難マニュアル」として時系列で まとめたものであるが読者がいざと言うときのために参考にして頂ければ幸いです。
★印刷する場合は「巨大地震避難マニュアル」を一括ダウンロード(次のボタンを押せばダウンロードできる)して、必要部分を印刷すると 鮮明な資料が印刷できます。


Natural
PDFを開く


出典・引用・参考資料

【参考文献】
・防災士教本(平成28年7月1日第2版)
・平成7年の警察白書
・東京都発行 平成29年3月「東京都耐震改修促進計画」

【広告】