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我が家の避難マニュアルの作成

■地震の際は誰もがパニックに近い状況になり正しい判断で避難行動ができなくなる可能性があるので普段の準備が重要である。
■関東大震災の延焼火災や東日本大震災の津波からの実際の避難ではどれだけ素早く避難できるかが生死を分けることを教訓として残した。
Natural ■いざ地震というときに津波や延焼火災から避難する方法は普段から家族で決めマニュアル化して実際に自主的に避難訓練を行う必要がある。
■このページでは神奈川県の鎌倉市の場合を例に具体的に津波からの避難方法をマニュアル化する手順を解説します。
■鎌倉市では今後発生が予想される地震での津波の状況を 「鎌倉市津波シミュレーション動画」 として公開しているので、まずはこの動画を見て津波の恐ろしさを再確認すると良いでしょう。

1.どこにいる時に地震に遭遇するを考えて見よう!

■1日24Hのサイクルの中で地震が起きやすい時間帯というものがあるのだろうか。
■基本的には発生時間帯との因果関係は無いと思うが念のため過去の地震で震度5弱以上の地震の発生時刻を時間帯ごとに何回発生したか調べてみた。
■1995年から2018年に発生した震度5弱以上の地震を1日24時間の時間帯別(0時~23時)に発生回数を集計したのが【図37-2】である。
■各時間帯ごとの地震発生回数は多少ばらつきがあるがほぼまんべなく発生していて、時間帯との特段の因果関係はあるとは言えない。
■従って日常生活の中でどこにいる時に地震に遭遇するかは滞在時間が長い場所ほど、その場所で地震に遭遇する確立が大きいことになる。
【図37-2】過去の地震の発生時間帯と発生回数
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2.日常生活でどこにどれくらい滞在するかを考えて見よう!

■ある平均的4人家族を例にして1日24時間でどこにどれだ滞在するかを分析してみた。
■【表37-1】は一日の行動パターンごとにどこに何時間滞在するか設定し更に1ヶ月(30日とした)での滞在場所別時間を試算したものである。
■試算の設定条件は次のようにした。
【父親】:市外にある会社に勤務、通勤時間は往復で2H、月に2回1泊の県外出張あり、
     週末の休日には市内・市外で買物や飲食をする。
【母親】:通勤0.5H(往復)、市内の会社でパート勤務(3日/週)、毎日市内で買物
【長男】:市内の中学に通学、通学時間1H(往復)、週末4日市内の学習熟通学や買物
【長女】:市内の小学校に通学、通学時間1H(往復)、週末(1日)市内で習い事、買物

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■家族4人のそれぞれについてどこに滞在するかを比率で表したのが【図37-3】~【図37-6】であるが、滞在比率の大きい場所はそこで地震に遭遇する可能性が大きいとも言える。
■従って地震に遭遇する場所は「自宅」、「会社」、「学校」、「市内外出時」などが確立が大きいことが分かる。
  【図37-3】滞在比率(父親)          【図37-4】滞在比率(母親)
Natural Natural   【図37-5】滞在比率(長男)          【図37-6】滞在比率(長女)
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3.ハザードマップで地震時の危険(リスク)を調べよう!

■地震からの避難で重要なポイントは「津波からの避難」と「延焼火災からの避難」である。
■住んでいる地域ごとには次のような基本的リスクを抱えているが自宅、会社、学校など家族に関係する 場所が地震の際にどの程度の危険(リスク)があるのかを調べる必要がある。
 ●海に近い地域・・・・・・・・・・・・津波被害
 ●住宅密集地域・・・・・・・・・・・・延焼火災被害
 ●海に隣接する工業地帯に近い地域・・・津波と津波火災被害
■津波や延焼火災の危険性がどの程度あるかは地域の行政が発行しているハザードマップで確認する必要がある。
■ハザードマップは所管の行政のホームページからダウンロードするか直接行政の窓口で入手する方法がある。
■パソコンやスマートホンでハザードマップを検索するには「国土交通省ハザードマップポータルサイト」の 「わがまちハザードマップ」で都道府県と市町村名を選択するだけでハザードマップを検索することができるので便利だ。
  ★ここから⇒「国土交通省ハザードマップポータルサイト」
■津波や火災のハザードマップを入手したら自宅、勤務先、学校などが津波の侵水域にあるのかや津波の到達時間などを調べて 巨大地震時にどの程度の危険が発生するのかを理解しよう。

4.滞在場所別避難方法を決めよう!

■「我が家の避難マニュアル」を作成する際にどこで地震に遭遇することを前提にするかは重要なことであるが 家族構成によっても違いがでるが一般的に自宅、会社、学校、市内などは1日の中でも滞在時間が長いので地震遭遇する確立が高い場所だ。
■場所ごとに津波や延焼火災の危険性があるのか、ある場合はどこに、どのような経路で避難すれば 良いかを考えることが必要だ。
<<避難で考慮すべき事項>>
【自宅からの避難】
 ①自宅付近の津波到達時間と浸水深及び津波避難場所と避難経路の確認。
 ②自宅付近の延焼火災の危険度と延焼火災時の避難場所及び複数の避難経路の確認。
【会社からの避難】
 ①会社付近の津波到達時間と浸水深及び津波避難場所と避難経路の確認。
 ②会社付近の延焼火災の危険度と延焼火災時の避難場所及び複数の避難経路の確認。
 ③通勤中に地震に遭遇した場合に津波や延焼火災からの避難方法を検討する。
 ★会社として避難計画ができている場合は基本的にはそれに従うが自分でも本当に安全か確認する。
【通学先からの避難】
 ①通学先付近の津波到達時間と浸水深及び津波避難場所と避難経路の確認。
 ②通学先近の延焼火災の危険度と延焼火災時の避難場所及び複数の避難経路の確認。
 ③通学時に地震に遭遇した場合の避難方法を検討する。
 ★学校として避難計画ができている場合は基本的にはそれに従う。
【市内からの避難】
 ①良く行く市内の施設や友人宅付近の津波到達時間と浸水深及び津波避難場所と避難経路の確認。
 ②良く行く市内の施設や友人宅付近の延焼火災の危険度と延焼火災時の避難場所及び
  複数の避難経路の確認。
 

5.避難経路マップの作成方法

■いざという時にどの経路でどこに避難するかを事前に決めておくことは家族の防災を考える上で極めて重要なことだ。
Natural ■具体的には避難経路マップを作成して避難経路を良く検討する必要がある。
■神奈川県鎌倉市は関東大震災時に大きな津波被害が出ていることもあり南関東地震(大正関東大震災の再来型)や「明応型地震」と 「慶長型地震」、「南海トラフ巨大地震」の4ケースを基に津波の浸水想定を行っている。
■そこで筆者は市の中心部をエリア(A)~(H)の8分割してそれぞれエリアからの避難場所までの経路を矢印で地図上に記載してみた。
■【図37-7】は鎌倉市の津波対応の避難経路マップとして筆者がサンプルとして作成したものである。
            【図37-7】避難経路マップ(サンプル)
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■この避難マップでは地図アプリ等(Yahoo地図アプリ、GoogleEarthなど)を利用して各地点から避難場所までの避難時間を算出して 概ね13分程度で避難できるよう避難経路を決めた。
■各エリアからの避難方法を文書にまとめたのが【図37-8】である。
        【図37-8】市内各エリアからの避難経路の考え方(サンプル)
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■特に避難経路は地図上で検討して更に実際その経路を歩いてみて避難時間や避難上の問題になる点を検証する必要があるが、その検証はされていないのであくまで避難マップを 作る上での参考にして欲しい。
■鎌倉市では 津波避難計画・津波避難経路マップ をホームページで公表しているのでこれらも参考に各家庭で 「我が家の避難経路マップ」を作成することを強く推奨する。

6.最短の避難経路と避難時間をアプリで調べる方法!

■地図上で避難時間を調べるにはパソコンやスマホのアプリを利用する方法がる。 【図37-8】自宅周辺(仮想)から避難場所までの最短経路・徒歩での所要時間をYahooの地図アプリで調べた例である。
■地図の左下にある「詳細地図で見る」をクリックすると具体的経路と徒歩での所要時間が表示されているので参照下さい。
■この例では自宅付近の交差点(Sマークの個所)から避難先の御成中学校(Gマークの個所)までの最短経路(約700m)と徒歩での避難時間が8分かかることが分かる。
  【図37-8】Yahooの地図アプリで避難経路と所要時間を計測したサンプル ■Yahooの地図アプリでスタート地点とゴール地点を指定する方法
 【スタート地点】:地図上のスタート地点にカーソルを移動して左クリックし
        「出発地に設定」を選択する。
 【ゴール地点】:地図上のゴール地点にカーソルを移動して左クリックし
        目的に設定」を選択する。
 【経由地点】:最短ではなく特定の場所を経由してゴール地点に向う時に
        設定する。経由地にカーソルを移動して左クリックし「経由地に設定」を選択する。

7.家族の避難基本ルールを決める!

■地震の際家族が全員自宅にいれば家族全員で避難行動がとれるが、必ずしも全員が自宅にいるとは限らない。
■家族が通勤や通学中に地震が起きた場合に家族がそれぞれどのように避難するかを普段から話し合い決めておく必要がある。
■特に津波が予想される地域の場合は「それぞれが独自に避難する」ことを基本原則にして避難ルールを作成すると良い。
        【図37-9】家族の避難基本ルール(サンプル)
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■ここで問題となるのは高齢者、障害者、乳幼児等の防災上特に配慮を要する方(災害時要援護者)の避難方法である。筆者もすでに高齢者であるので 特に津波からの避難のように短時間での避難にはおのずと限界がある。
■これは筆者の考えであるが災害時要援護者がいる場合で時間内での避難が無理な場合は被災前に高台等に移転する「被災前移転」を考える必要があると思う。
■東日本大震災の津波からの被災例でも分かるように将来の安全性を考えれば、自宅の再建は高台への移転を選択せざるを得ない状況となっている。 そうであれば被災前に高台に移転する方が安全面でもコスト面でも有利だと言える。

8.地震発生直後の行動

■津波からの避難は一刻を争うので地震発生後揺れがおさまったら最短で避難行動に移るよう家族間で決めておく必要がある。
■【図37-10】は地震発生直後の津波からの避難行動まとめたものだが津波の浸水域外に住んでいる場合などでは行動がことなることに注意されたい。
        【図37-10】地震発生直後の津波からの避難行動(サンプル)
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9.家族間の連絡方法

■地震は家族全員が自宅にいる時に起こるとは限らない。このため家族間の災害時の安否確認方法を普段から家族全員が理解しておく必要がある。
■最近は携帯電話やSNSに代表される通信インフラが発達し個人間の連絡方法は多数存在するが、巨大地震が発生した場合は携帯電話の基地局の被害や 電力インフラの被害で広域停電が発生することか携帯電話による安否確認が十分できない可能性が高い。
■このため安否確認ができない場合を想定して「家族の集合場所」を決めておくことも重要だ。
■【図37-11】は家族の安否確認方法の一例であるが、必ずしも家族全員がSNSを利用できるとも限らないので各家庭に即した安否確認方法で考えておく必要がある。
        【図37-11】家族との連絡方法・集合場所ルール(サンプル)
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10.我が家の避難マニュアル

■巨大地震時に家族がどのような行動をとるかを普段から決めておくことは自助における防災の基本といえるが 本ホームページでは鎌倉市での避難を例に巨大地震の際の家族の行動を纏めた「我が家の避難マニュアル」(サンプル) を作成したので紹介する。
【図37-12】我が家の避難マニュアル(サンプル)
Natural Natural ■この「我が家の避難マニュアル」【図37-12】を基にして各家庭に合った更に良いマニアルに改良して利用していただきたい。
■ただしこのマニュアルは鎌倉市内に自宅があることを想定にしているが避難経路等のより詳細な検証はなされていないので注意されたい。
■実際に利用するする場合はこのマニュアルを雛形(ひながた)に家族構成なども考慮して全体を見直した上で利用願いたい。


11.我が家の避難マニュアルを基にして実際に避難訓練をしてみよう!

1)避難経路を実際歩いてみよう!
Natural ■自分や家族を守るためのやるべきことの中で最も重要なのはこの項目で説明する「自主避難訓練」の実施である。
■「自主避難訓練」とは行政や地域で行う避難訓練とは別に家族・個人単位で行う避難訓練のことで、作成した「我が家の避難マニュアル」の避難地図に従って実際に避難行動をとってみることだ。
■この自主避難訓練は散歩や買い物で出かけたときを利用するなどしても良いし家族全員で実施しても良い。具体的にはまず地震時の居場所を 決めそこをスタート地点としてそのエリアの避難場所まで歩いて見て所要時間を測定し津波到達時間内で避難できるか確認する。

2)自主避難訓練の主なポイント
■自主避難訓練のポイントは実際の巨大地震が発生した時のことを想像しながら次のことを確認
すると良い。
  ①避難マニュアルの経路で所定の時間で避難場所まで行けるか確認する。
  ②避難経路に危険な個所(老朽化したブロック塀、電柱密集場所、壁面ガラスのビル、
   老朽化した橋)があれば写真を撮るなどして記録する。
  ③想定していた避難経路が通行出来ない場合を想定して迂回路や避難場所の変更案を検討する。
  ④行政指定の津波避難ビルの場所や一般の商業ビルやマンションで緊急避難できそうな場所を
   確認し写真等で記録する。
  ⑤巨大地震は地震直後に広域停電を起こすことが考えられるので定期的に夜間の避難訓練を行い    停電した闇夜でも避難経路の目標となる交差点名なども確認しておく。
   ★筆者は夜間の避難訓練の際に広域停電の擬似体験をするため色の濃いサングラスを主要
   ポイントとなる場所でかけて避難時の目標物の確認をしている。但しサングラスをかけた
   まま歩くのは危険なので、かならず安全な場所で止まってからサングラスかけると良い。
   

12.自主避難訓練での問題点と改善

1)自主避難訓練での問題点等の改善すべき事項を洗い出してみよう!
Natural ■作成した「我が家の避難マニュアル」は実際に自主避難訓練をしてみると問題点等修正すべき点がいろいろと見つかるはずで これらの修正すべき事項をリストアップしてみよう。
■普段家族との話題にしたり家庭の防災会議で家族それぞれが感じている問題点等修正すべき点を収集する。
2)改善すべき事項の対策を検討する。
■リストアップした改善すべき事項を家庭の防災会議で紹介し話し合いを行う中で改善案を作成する。
 一般的に良く出てくる改善すべき事項と対策について代表例を列記する。
 <代表的改善すべき事項と対策案>
  ①避難場所まで所定の時間内で避難できない。
  【対策案】
   ・避難経路の見直しを行う。
   ・別な避難場所(津波ビル等)に変更する。
   ・行政指定の避難ビルでない一般商業ビル、マンション等でいざと言うときに避難で
    きそうな建物を探す。(非常階段の場所も確認しておく)
  ②自宅と避難場所までの間に古い民家やブロック塀のある狭い危険な路地がある。
  【対策案】
   ・古い民家やブロック塀などは巨大地震ではいち早く倒壊して避難路をふさぐ可能性がある。
    その路地の通過をしないで避難場所までいける別ルートを検討する。(比較的新しい住宅や
    幅の広い路地等に変更する)
■東日本大震災時に岩手県釜石市の小中学校生徒(小学生1927人、中学生999人)は地震後津波から避難するためいち早く高台に避難し生存率は99.8%で「釜石の奇跡」ともいわれるが、 これは「奇跡」ではなく「訓練の賜物」というべきである。
■釜石市は歴史的に大き津波を経験していて普段から津波からの避難訓練を真剣に行っており生徒一人一人がどこに逃げればいいのかを普段から良く理解していたからこそ 迅速な避難ができたといえる。
■普段から自主避難訓練している貴方や貴方の家族がいち早く避難するのを近所の人が見て同じ行動をとれば結果的に近隣の人々をも救うことにもなる。
このホームページをご覧い頂いたのを契機に巨大地震からの避難方法を具体的に考えて頂けたら幸いです。

13.鎌倉市の避難経路マップを作成してみて気づいた事項(参考情報)

■今回鎌倉市の津波避難経路マップを作成してみて短時間で避難するのはいかに難しいことかを改めて感じた。
■鎌倉市の場合は地理的条件が避難をより困難にしていることが判明した。以下ポイントのみ紹介する

■鎌倉市は相模湾に向って北から海の南方向に扇状に広がっていて元々津波が遡上し易い地形になっているが更に JRの鉄道(横須賀線)と川(滑川)が鎌倉駅の付近でエックス(X)形で交差しており東西を川と鉄道で塞がれる地域がある。
■津波の際は南の海側から侵入してくる津波に対してできるだけ早く東西方向の小高い山や丘に避難する必要があるが この東西に避難する経路を鉄道や川が塞いでいることが避難をより困難にしている原因でもある。

■鎌倉駅から出ている江ノ島電鉄は長谷駅に向って市街地の中央を走っているため線路より海側からの避難は 線路を越えての山側に避難する必要があるが、踏み切りは数が少なく道路も狭いため避難路確保をより困難にしている。
■更に避難路確保が難しいのは材木座地域で南が全面的に海に面し、西を滑川、北をJR横須賀線で塞がれている。 このため東側の高台か津波避難ビルに避難する必要があるが混雑等も配慮しながら限られた時間で避難するのはかなりの困難が予想される。

■鎌倉駅より東側の地域は西にJR横須賀線の線路、東に滑川があるため踏切や橋を考慮して避難経路を考える必要がある。、 踏切の混雑や橋の崩落などで通行できない場合はやむをえず津波の進行方向になる鶴岡八幡宮方向に避難経路を早く切替えることも必要だ。
■一方鎌倉駅の西側や滑川より東側は小高い丘や山が接近しているので、比較的簡単に避難経路を確保しやすい。

■神奈川県が想定している南関東地震のケースでは第1波の津波は地震後13分で由比ヶ浜に到達することからベストな避難経路と 想定外の事態(混雑、火災、道路の破壊、建物や塀なの倒壊など)が起きて通行不能な場合の代替緊急避難経路も考えておく必要がある。
■実際避難マップを作成してみると13分以内で目標とする高台や津波避難ビル等への避難することは簡単ではないことが分かる。

■行政が指定する津波避難ビルや一般の商業施設や高層マンションに避難する場合は時間帯によっては入り口が閉鎖していたり セキュリティーで簡単に建物に入れないことあるので事前に使用できる条件を確認しておくと共に建物内の非常階段の位置なども 併せて現地で実際に自分の目で確認しておくことが重要だ。

出典・引用・参考資料

【参考文献】
・防災士教本(平成28年7月1日第2版)
・平成7年の警察白書
・東京都発行 平成29年3月「東京都耐震改修促進計画」

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