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避難場所での行動

本格的災害支援が来るまでは自力で避難生活をしなければならないことを知っていますか!

■東京や大阪などの大都市で巨大地震が起きると主要ライフラインが大規模に停止する中、特に幹線道路は地割れや 水道管やガス管の破損による道路の陥没・浸水などが予想され更に避難民が集中して大混雑となり近県からの支援が 簡単には出来ない状況に陥る可能性が大きい。このことから東京や大阪などの大都市では避難民に対しての行政からの 支援は3日間程度は十分にされないと想定したほうが良い。
■このような中で避難民は自力で生活しなければならないが生きていくためには最低限水と食料が必要になる。人間は 水分が補給されないと72時間(3日)で体の水分の20%程度が失われ生存する確立がほとんどなくなると言われているように 飲料水の確保は最も重要である。大人の場合は尿や発汗等で1日に約2リットルから2.5リットルの水分を体外に排出されるので、 それ見合いの3リットル程度の水分の補給が必要になる。水分さえ補給がされていれば人は1ヶ月程度は生きていけると言われている。
■そこで非常用持出し袋には3日分の6リットルを入れて置きたいところでですが6kg(2リットル入りペットボトル3本)ものを もって避難するには重過ぎるので、500ml入りペットボト3本(1.5リットル)を入れておくのが現実的である。これで2日程度を しのぎ後は行政の支援を待つことになる。
■非常用持出し袋に用意する食料は軽量で高カロリーがあるものを準備しておくと良い。

【表132-1】避難場所での避難生活で身を守る基本的対策
基本的対策 具体的実施事項
①非常持出し用品で急場をしのぐ

①避難場所での水・食料は自分で準備
・広域の延焼火災が発生した場合の各地域の避難場所での本格的行政の支援は延焼火災が鎮圧されてからになると思われるが 関東大災では地震発生から約46時間も燃え続けている。現在は都道府県域を越えた緊急消防援助隊の仕組みや自衛隊などの救援が 期待できるが最悪2~3日程度支援が来ないことも想定しておく必要がある。
・このため行政の支援が来るまでは非常持ち出し用品の水、乾パン、菓子程度でしのがなければならないので普段から「非常持ち出し用品」を リックサックなど背負えるものに入れて玄関付近に備付けておく必要がある。

②避難場所での行動

①情報収集
・津波・延焼火災の状況や国は地方の行政の救助体制の情報を信頼置ける情報元から入手して被害の詳細や救援活動の状況などの をラジオや携帯電話のSNSを利用して情報収集する。 ・また家族との連絡を取合い無事を確認したいところではあるが携帯電話は基地局アンテナや設備に被害がでたり、仮に基地局が 健在でも避難民が一斉に電話をすると回線が繋がらない状況を続くことが予想される。携帯電話のアンテナマークが「圏外」でなければ 最寄の基地局との通信は可能と思われるので電話よりSNS系のアプリ通信やメールの方が家族と連絡とれる可能性が大きい。
②行政の支援を待つ
・避難場所に無事避難できたらまずは安全な場所を確保して行政の支援を待つことになるが避難の途中で怪我などした家族が いれば「非常持ち出し用品」を利用して応急手当を行う。
・大都市の避難場所は多くの避難民で大混雑が予想され特に高齢者や 子供達は怪我や体調不良を訴える者がでることが予想されるが「共助」の精神でお互いに助け合い行政の救助を待つ必要がある。


■次の表は地震の揺れが収まるり地震火災から逃れる「とるべき行動」と「普段の対策」を「巨大地震避難マニュアル」として時系列で まとめたものであるが読者がいざと言うときのために参考にして頂ければ幸いです。
★印刷する場合は「巨大地震避難マニュアル」を一括ダウンロード(次のボタンを押せばダウンロードできる)して、必要部分を印刷すると 鮮明な資料が印刷できます。


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出典・引用・参考資料

【参考文献】
・防災士教本(平成28年7月1日第2版)
・平成7年の警察白書
・東京都発行 平成29年3月「東京都耐震改修促進計画」

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